【映画レビュー:エイリアン】孤独な宇宙船でのエイリアンとの戦い…SFホラーの古典

今回は、映画『エイリアン』の感想レビューです。

エイリアンシリーズの第一作になります。

前半はネタバレ無しの感想ですので、観るかどうか決める際の参考にしていただけます。

後半はネタバレを含む感想なので、ご注意ください。

映画情報
  • おすすめ度:5/10
  • 原題:『Alien』
  • 主演:シガニー・ウィーバー
  • 監督:リドリー・スコット
  • ジャンル:ホラー
  • 公開:1979年
  • 長さ:117分(1時間57分)

あらすじ

舞台は、宇宙の彼方から地球へ帰還する最中の宇宙貨物船。

船員がコールドスリープから目覚めると、船は当初のルートから外れて銀河の果てにいました。

ある惑星から謎の信号をキャッチし、船員たちはそれを知的生命体によるものと考えて探索してみることにします。

その惑星の探索中に、船員の1人の顔に謎の生物がくっつくという事態が発生。

それを船内に持ち込んだことがきっかけで、船員一同とエイリアンの戦いが始まることに…。

SFホラーの古典として観るのがおすすめ

この映画については、本作が1979年の作品だと知った上で観るのをおすすめします。

というのも正直な感想として、今からみるとどうしても手垢がつきすぎていると感じました。

一方で、この映画で描かれている世界を「過去から見た未来」と考えると、そこには最近の作品では感じられない面白さがあります。

 

本作は公開当時は非常に新鮮な作品だったに違いありません。

当時はまだPCすら一般人には馴染みのないシロモノでした。そのため、宇宙飛行、AI…などなどのSF要素は目新しかったと思います。

ところが、この記事を書いている2019年においてはそれらの要素だけでは映画の魅力にならないのは事実です。

またホラー映画としての演出も、やはり今となっては古い手法かなと思います。

 

そういうわけで最初は「陳腐化した映画」を観ている気分だったというのが正直な感想です。

ところが、本作の世界を「過去から見た未来」と考えると普段とは違ったSF面の面白さが見えてきました。

例えばですが、作中で登場するPCのインタフェースはほぼCUI(Character User Interface)なんですよね。

CUIというのは、基本的に文字のみからなる画面表示のことです。コンピュータはもともとCUIが普通でした。

現代の僕たちにとってなじみ深いのはCUIではなく、GUI(Graphical User Interface)です。

GUIは、画像やグラフがベースの直感的なインタフェースです。

この映画の世界は設定上2037年なのですが、その次代にCUIオンリーというのはちょっとおかしい。

でもそれは、ツッコミどころというより古典としての味わいだと思います。

「昔の人はこんなふうに未来を予想していたんだなぁ」と気づき、そこが面白いと思いました。

地球外生命体とは全く関係ないポイントですけどね。

 

そういうわけで、「今風の」SFホラーを求めて本作を観るとだいぶ肩透かしを食らうと思います。

あくまで古典を紐解く感覚で観るのがおすすめです。

グロテスク要素あり

注意点として、本作にはグロテスクな要素があります。

僕自身ちょっと吐き気をもよおしたほどです。

ネタバレになるので書きませんが、観たら分かると思います。

ネタバレを含む感想

注意
以下の感想はネタバレを含んでいます。これから観る予定の方はご注意ください。

プロットのひねりも実はあるんですよね。

当初の予想ではエイリアンと戦うだけの映画かと思っていました。意外です。

ネタバレとして、この貨物船は実は荷物を運ぶのが本当の任務ではありませんでした。

地球外生命体の標本を生きたまま地球に持ち帰るのが任務で、その目的は船員の命よりも優先という外道っぷり。

カラクリとしては、船員の一人である科学責任者は実はロボットで、彼の主導で持ち帰る予定だったのです。

そもそも船がルートを外れていたのも実は計画のうちだったと理解しました。

 

この謎は、僕が前半で抱いた違和感を解消してくれました。

科学責任者は一度船に入れた地球外生命体をなぜか大事にします。

正直言うと、「こんな危険な生物をどうしてすぐ始末しないんだろう?」と思ってちょっとイライラしました。

そのときは科学者の知的好奇心からそうしたのかと思っていたのですが、違うんですね。

彼がロボットで、それを連れて帰るのが目的だから大事にしていたというのが真実です。

おわり

以上、映画『エイリアン』の感想レビューでした。

重要な点を繰り返すと、本作はSFホラーの古典として認識するのをおすすめします。

新鮮さはありません。ただ、エイリアン映画の原点が知りたいという方にはぴったりだと思います。