【映画レビュー:ダークシティ】記憶がテーマのスリラー系サスペンス

今回は、映画『ダークシティ』の感想レビューです。

記憶がテーマの興味をそそる設定だったので観てみました。

名前は全く聞いたことがなかったのですが、これがなかなか面白くて、観てよかった掘り出し物です。

前半はネタバレ無しのレビューなので、観る前の参考にしていただけます。

後半はネタバレ有りの感想・考察なので、まだ観ていない方はご注意ください。

映画情報
  • おすすめ度:9/10
  • 原題:『Dark City』
  • 主演:アレックス・プロヤス
  • 監督: ルーファス・シーウェル
  • ジャンル:サスペンス
  • 公開:1998年
  • 長さ:100分(1時間40分)

あらすじ

ジョン・マードックが目を覚ますと、そこは見覚えのないバスタブの中でした。

自分が何者かも記憶にありません。

すると、ある人物から突然電話があり、詳しい事情は抜きに「逃げろ」とだけ伝えられます。

その後ジョンは自分が連続殺人事件の容疑者になっていることを知りました。

さらに自分を追う黒尽くめの人物も登場。

彼らの追跡を振り切りながら、ジョンはこの謎の正体を突き止めるべく奔走します。

総評

本作『ダークシティ』は個人的にかなりアタリの作品でした。

設定や雰囲気は、僕にとっての最高傑作『マトリックス』に近いものがあります。

1998年公開と古い映画で映像もキレイではありませんが、ストーリーが面白いので全く気になりませんでした。

記憶や現実がテーマでその謎を解いていく内容です。

なので『マトリックス』、『トータル・リコール』、『13F』など、記憶や仮想世界といったトピックが好きな方ならドンピシャではまると思います。

良かったところ

良かったところとしては、まず単純にストーリーが面白いです。

記憶を失った主人公…という設定はよく見かけるので、これ自体はそれほど珍しくありません。

しかしその後の展開についてはかなり独特で、謎が明らかになるごとに引き込まれました。

まぁストーリーの内容はネタバレになるので、ここには書きません。

100分の中に無駄なく収まっているのでダレなかったのも評価ポイントです。

僕は1つの設定でダラダラ引っ張らない映画が好きなので、本作のテンポはぴったり合っていました。

 

ダークシティの名のとおり暗くて不気味な雰囲気は個人的に好みです。

一番いいなと思ったのは、ストレンジャーと呼ばれる集団の出で立ちでした。

黒一色の服装に蒼白の顔面というコントラストはとても不気味で、印象に残っています。

これも『マトリックス』のエージェント・スミスを思い出しました。

服装をカチッと決めて主人公を追う姿は鬼気迫るものがあります。このスリラー感がたまりません。

 

他作品と比べて良かったのは、愛に関する描写が最小限に留まっていたことです。

本作のストーリー上、妻との愛情がなんやかんや原動力になることがあるのですが、それが多すぎず少なすぎず、ちょうどいい量に収まっていました。

他の作品だと、見どころであるサスペンス要素を侵食するくらいベタベタすることがあって、テンポが悪く感じることがあります。

この点についても、「自分はサスペンス、謎解きが好きなんだ」という僕の需要とマッチしていました。

良くなかったところ

良くなかったところをしいて言えば、映像が古いことくらいです。

ただ公開が1998年ですし、予算の都合もあったかもしれません。

とはいえ、むしろ荒さが良い雰囲気を出している感もありました。

もしも現在の映像技術でリメイクされたらぜひ観てみたいです。

街並みやストレンジャーの拠点、ラストバトルなどはもっと迫力が出ると思います。

ネタバレなしのまとめ

以上、ネタバレしない範囲での感想レビューでした。

ネタバレになることを避けると、どうしても書けることが少なくなってしまいました。

まとめると、記憶や仮想世界といったトピックの映画が好きなら観て損はないと思います。

僕としてはかなりのおすすめです。

ネタバレありの感想・考察

注意

以下の感想・考察はネタバレを含みます。ご注意ください。

タイトルの意味

映画を観ると、タイトルの『ダークシティ』にもちゃんと意味があると分かります。

舞台となる街に昼間がなく、夜しか存在しないという設定がタイトルに現れているのだと僕は理解しました。

まとめると、街はストレンジャーたちが作った模型でしかありませんでした。

ストレンジャーは光が苦手なので、太陽は作られていません。

実際、ジョンは途中で「昼間の記憶がない」ことに気づきます。

ここがウマいところで、観ている側も確かに昼間のシーンを一度も目にしていないのです。

僕も、なんとなく暗いシーンが多いだけ…とぼんやり思っていました。

このように主人公と視聴者の認識を合わせる見せ方は巧妙です。

最終的にジョンは街をストレンジャーから解放します。

そして思い出のシェルビーチを太陽とともに作り出す…。

ダークシティがダークではなくなるというオチで、非常に晴れ晴れとするラストシーンでした。

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