【映画レビュー:ゲット・アウト】白人一家のパーティーに招かれた黒人男性。奇妙な使用人…違和感の正体は?

今回は、映画『ゲット・アウト』の感想レビューです。

前半はネタバレなしのあらすじとレビューなので、観る前の参考にしていただけます。

後半はネタバレありの感想になりますので、ご注意ください。

映画情報
  • おすすめ度:9/10
  • 原題:『GET OUT』
  • ジャンル:サスペンス
  • 公開:2017
  • 長さ:およそ100分

あらすじとジャンル

黒人男性クリスは、恋人である白人女性ローズの実家を訪れることになります。

そこでクリスはあたかかく迎えられるも、使用人がみな黒人であることに違和感を感じます。

使用人の不気味な行動、白人だらけの親睦会…この違和感の正体は一体?

以上がざっくりとしたあらすじになります。

ジャンルとしては、ホラー寄りのサスペンスだと思います。

ホラーと言っても幽霊は出てきません。あくまで現実的な範囲でハラハラするタイプの作品です。

不気味さがたまらない、面白いサスペンス

結論から言うと、サスペンスとしてかなりアタリの映画でした。

ストーリーは朗らかな雰囲気で始まるのですが、ローズの実家についた辺りから不気味な要素がポツポツ出てきます。

まずは黒人の使用人がそうですね。幽霊ではないのですが、その挙動はゾッとするくらい不気味です。もちろんその不気味さの正体は最初は謎のまま。

サスペンスというと序盤からオチが読めてしまう作品もありますが、本作は違いました。

謎の正体や結末はあらすじから想像できるものではなく、終盤からの展開は非常に新鮮。

 

序盤はスロースタートなのでやや退屈に感じたのですが、そこにもしっかりと伏線が散りばめられているんですね。

クリスが感じていた違和感の正体がわかったときは、「あぁそういうことだったんだ…」となりました。

僕はもっと単純な映画かと思ってふらっと観たのですが、思ったよりもずっと作り込まれています。

ネタバレになるので具体的には書きませんが、ストーリーの後味はとても良かったです。

「やってやったな…!」と、心の中でひそやかにガッツポーズしました。

これはおすすめ

以上がネタバレを含まないレベルの感想になります。

結論としては、本作はサスペンスとしてかなり面白い部類だと感じました。おすすめです。

ネタバレありの感想

注意

以下、ネタバレありの感想になります。ご注意ください。

上に書いたとおり、あらすじからは全く読めない展開が面白かったです。

ローズ一家がやっていたのは、

  • 身体能力が高い黒人を拉致する
  • 拉致した黒人の体に、体が不自由な白人の脳を移植する

ということでした。

クリスの場合は、盲目の老人に体を乗っ取られそうになりました。よくこんな設定を考えたものです。

ローズの部屋で既に乗っ取られた黒人の写真を見つけたあたりからはハラハラが止まりませんでした。

 

謎解き・伏線回収という点でもかなりの出来だと思います。

例えば、

  • フラッシュで意識が一時的に戻る設定
  • 盲目の老人の存在意義
  • 親睦パーティーの意味
  • ランニングしていた使用人の黒人は、実は足の早かったローズの祖父だった(乗っ取った後)

などなど、ストーリーが進むに連れて分かることが色々あります。

何かが明らかになるたびに「なるほど…」とうなずきながら観ていました。

 

上にも書きましたが、後味はいいですね。

拘束を逃れたクリスは敵(ローズ一家)に復讐を果たして、迎えに来た親友の車で去っていきます。

車ではねてしまった女の使用人(正体はローズの祖母)を見捨てられなかったのは、クリスの最大の弱点です。

「母親が路肩で死んだ夜自分はTVを観ていた」というトラウマが作中で登場し、それが伏線になっています。

倒れた使用人に母親の姿を重ねて、どうしても見捨ててはおけなかった…ということでしょう。

 

タイトル『ゲット・アウト』のネーミングセンスも良いと思います。

このタイトルは「(俺の体から)出て行け!」という、乗っ取られた黒人たちの言葉でしょう。

この映画の本質を表していますが、観るまでは意味が分かりません。

秀逸な原題がそのまま邦題になっていてよかったです。

おわり

以上、映画『ゲット・アウト』の感想レビューでした。

正直ジャケットで損してる感が否めませんが、内容は非常に満足のいく作品でした。

サスペンス好きには自身を持っておすすめできる作品です。