【映画レビュー:マトリックス】仮想世界がテーマの最高峰SFアクション

今回は、映画『マトリックス』の感想レビューです。

僕にとってSF、アクション系映画の最高傑作。

世界中のすべての人に一度は観てほしい作品です。

前半はネタバレ無しのレビューなので、観る前の参考にしていただけます。

後半はネタバレ有りの感想・考察なので、まだ観ていない方はご注意ください。

映画情報
  • おすすめ度:10/10
  • 原題:『The Matrix』
  • 主演:キアヌ・リーブス
  • 監督: ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
  • ジャンル:SF
  • 公開:1999年
  • 長さ:137分(2時間17分)

あらすじ

トム・アンダーソンはソフトウェア会社に務めるサラリーマン。

しかし彼はコンピュータ犯罪に手を染めるハッカー、通称ネオでもありました。

ある日彼のコンピュータ上に謎のメッセージが表示されます。

そのメッセージに従い出会った女性トリニティは、ネオをモーフィアスという人物のもとに連れていきました。

モーフィアスはネオに、この世界は現実ではなく作られた噓の世界だと告げます。

本当の現実を見るか、それとも嘘の世界で生き続けるか。

本当の現実を知ることを選んだネオは、モーフィアスたちの戦いに巻き込まれることに。

良かったところ

まずはじめに、本作『マトリックス』は僕にとって最高のSFアクションです。

1999年公開という決して新しくはない作品ながら、あらゆる要素が作り込まれています。

以下、この映画の素晴らしいところを掘り下げていきます。

現実と仮想世界から浮かび上がるテーマ

本作のタイトルでもある「マトリックス」とは、本作においてコンピュータ上に作られた仮想現実のことです。

あらすじの通り、ネオを含む多くの人はそこが現実だと思って暮らしていました。

仮想世界マトリックスはSF映画の設定として面白いだけでなく、いくつもの暗示を含んでいます。

例えば僕は次のような問いやメッセージを読み取りました。

  • そもそも現実とは何か?
  • 現実と虚構のどちらがいいのか?

普段の生活では現実とは何か考える機会はそうないでしょう。

しかしマトリックスのように仮想世界を扱ったフィクションを観ると、

「自分が今認識している世界は本当に現実なのだろうか」

と、ふと思います。

そんな事考えても現実は変わりませんが、考えを巡らすのは非常に楽しいです。

作中でモーフィアスは、

「現実だと思っているものは所詮、脳が解釈した電気信号に過ぎない」

という内容のセリフを口にします。

確かに、夢だろうとなんだろうと、そのとき脳が現実だと思えば現実としか考えられません。

もう一つ、現実と虚構の世界のどちらがいいのか、というのも大きなテーマです。

これについては物語と関係するので、後半で触れることにします。

 

まず映画の設定についてまとめると、とても1999年に作られた映画とは思えません。

この記事を書いているのは2019年なので、映画の公開から20年も経っています。

公開当時の衝撃は相当なものだったでしょう。

今もなお全く陳腐化しておらず、むしろ新しい映画にも思えてしまう…そこが本作のすごいところです。

ネタの密度が濃い

マトリックスが面白い理由の1つに、ネタの密度が濃いことがあると思います。

どういうことかというと、2時間ちょっとの中に見ごたえのあるシーンがいくつも詰まっています。

テンポが速いので、観ていて退屈するということがありません。

例えるなら、カルピスの原液みたいなものです。

映画によっては、ネタ(原液)を薄めて2時間分持たせている作品もあります。

そういう映画は基本的に退屈なシーンが多いのですが、マトリックスはそれと真逆の作品です。

俳優の魅力

本作ほど僕が俳優に魅力を感じた映画はありません。

正直言うと、僕は普段映画を観る上でキャストをあまり気にしません。

誰が演じても同じとまでは言わずとも、キャストは映画の面白さを決定づける要素ではないと思います。

ただ、マトリックスについては違います。

少なくとも、

「ネオ、モーフィアス、トリニティ、スミスの4人はこのキャストじゃないとダメだ!」

という強い確信があります。

4人ともただただカッコいいです。

マトリックスの冷たい雰囲気にピッタリ合っていると思います。

特にエージェント・スミスの不気味な雰囲気は最高です。

強敵の役ではありますが、屈強な男ではなく、よく言っても渋いおじさんです。

それでも「出くわしたらヤバいやつ」感が滲み出ていて、最初に観たときは衝撃でした。

 

キャストの髪の毛が覚えている限りみんな黒色なのは重要だと思いました。

映画の持つ暗くて無機質な雰囲気とマッチしています。

もしも主要なキャラクターに一人でもブロンドが混じっていたら、ここまで強烈な雰囲気は出せなかったと思います。

 

ちなみに、トリニティ役のキャリー=アン・モスと、サイファー役のジョー・パントリアーノの2人は、映画『メメント』にも主演しています。

こちらも非常に面白いサスペンス映画なので、気になった方はあわせてどうぞ。

良くなかったところ

本作はほとんど完璧と言える映画なので、これといって不満なところはありません。

強いて一点だけあるとすれば、最後はちょっと都合が良かったかな、というくらいです。

といっても作品全体が素晴らしすぎるので全く気にならないレベルなのですが。

ネタバレなしのまとめ

以上、ネタバレしない範囲の感想レビューでした。

あまりにも有名すぎる作品なので、長々と説明する必要はないでしょう。

人生のうちの2時間をマトリックスを観るのに使って損をすることは絶対にないと断言します。

圧倒的におすすめです。

ネタバレありの感想・考察

注意

以下の感想・考察はネタバレを含みます。ご注意ください。

現実と仮想世界のどちらがいいか

本作から浮かび上がるテーマを考える上で、サイファーが重要な役割を果たしています。

実はサイファーは裏切り者で、エージェント・スミスと密かに取引していました。

モーフィアスを差し出す代わりに、これまでの自分の記憶を消して仮想世界で有名人にしてもらう約束です。

サイファーのセリフで、「こんなことなら仮想世界に居続けるんだった」みたいな内容があります。

また、彼は「Ignorance is bliss.」(知らぬが仏)とも言っています。

サイファーもネオと同じように、モーフィアスの勧誘で仮想世界から現実にやってきました。

映画の中の現実は機械から逃げ回る厳しい世界です。

それならば、虚構だとしても仮想世界にいた方がマシだ、というのがサイファーの考え。

しかもスミスとの約束を果たせば、現実と虚構の区別もつかなくなり、有名人としてハッピーな生活ができるわけです。

サイファーはストーリー上では邪魔な存在でしかないのですが、彼のメッセージが持つ意味は大きいと思います。

 

彼の考えをどう捉えるかは人それぞれでしょう。

僕は、彼におおむね賛成です。

つまるところ現実とは、モーフィアスが言ったように脳が解釈した電気信号でしかありません。

しかも記憶を消してマトリックスという概念自体忘れてしまえば、現実と虚構という対比すらないのですから。

 

サイファー関係でいうと、彼がマトリックスから現実にやってきたシーンがあればぜひ観てみたいと思いました。

もちろん作中にそんなシーンはありません。

モーフィアスたちはなぜサイファーを仲間にしたのか、については疑問が残ります。

裏切り者になるかは関係なく、少なくとも彼が救世主でないのは最初から分かっていたはずです。

まあこの辺は設定ということで…。

 

ネオがモーフィアスを探していた理由?

個人的に理解出来なかった点について。

モーフィアスやトリニティと接触する前からネオはモーフィアスを探していました。

つまり、マトリックスの存在を知らない頃からです。

おそらく現実にしか思えない夢や、ハッカーとしての仕事に関係してモーフィアスの名前(あるいは存在)を知っていたのでしょう。

ただ説明不足か僕の見落としゆえか、イマイチ理解できませんでした。

まぁ分からなくても特に困らないポイントではあるのですが。

おわり

以上、映画『マトリックス』の感想レビューでした。

繰り返すと、僕にとって本作は最高のSFアクションです。

何もかもが完璧。

レビューを書いておいてなんですが、もはや説明も紹介も不要な映画だと思います。

もしまだ観ていない方がいたら、死ぬまでに一度は観てほしい作品です。

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以下の記事では、マトリックスシリーズの他の作品をレビューしています。

【映画レビュー:マトリックス リローデッド】安定のシリーズ第二作。 【映画レビュー:マトリックス レボリューションズ】圧倒的な映像美で魅せるシリーズ最終章

 

シリーズ全体のレビューまとめはこちらからどうぞ。

まだ観たことがない方が全体像を知るのに役立つと思います。ネタバレはありません。

【マトリックスシリーズ】三部作のレビューまとめ…SFアクションの最高傑作シリーズ

 

下記の記事では、仮想世界をテーマにした映画をまとめています。

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