【映画レビュー:メメント】数分しか記憶が持たない男…メモを頼りに妻のかたきを討つ

今回は、映画『メメント』の感想レビューです。

前半はネタバレなしのレビューになっています。観る前の参考にしていただけます。

後半はネタバレありの感想なので、未視聴の方はご注意ください。

映画情報
  • 原題『Memento』
  • ジャンル:サスペンス
  • 公開:2000年
  • 長さ:およそ110分

あらすじ

主人公レナードは数分しか記憶が持ちません。

妻が何者かに殺された事件の後、レナードは精神障害(記憶障害)を発症。事件以前のことは覚えていますが、それ以降のことはメモに残さないと覚えておけなくなりました。

レナードは妻を殺した犯人を探します。頼りになるのはメモとタトゥー。

レナードのもとに現れるテディ、ナタリーとは誰なのか。そして犯人はどこにいるのか?

シーンの逆行が面白い

本作『メメント』の一番の特徴は、シーンが時間軸とは逆の順番で描かれることです。

例えば、物語を時間順に1→2→…9→10というふうに分割したとしますよね。

メメントでは、10→9→…2→1というふうにシーンが移っていきます。これは他の映画と全く違う点です。

物語は男の頭を撃ち抜くシーンからスタート。それだけ観ると、誰が何をどうしてやっているのか全く分かりません。

しかし、時間を逆にたどって観ていくと謎が少しずつ解けていきます。

この見せ方がレナードの記憶障害の設定と上手くマッチしており、謎解きがいっそう面白くなっています。

すべてを理解するのは難しい

逆再生的なシーンの見せ方もあって、細かい部分までくまなく理解するのは難しいと思います。

正直に言うと、僕自身もよく分からないまま終わった部分もありました。

とはいえ、最後まで見れば大枠は分かるはずですし、謎解きの面白さは感じられると思います。

本作には謎や考察する余地のあるポイントが大量にあるので、あまり完璧主義にならずに観るのがおすすめです。

レビューはほどほどにして観てほしい

メメントは、レビューにはあまり目を通さずに観てほしい作品です。

まぁこれは謎解き系の作品について言えることでもあるんですけどね。

ジャンルは謎解き系サスペンスと考えていいでしょう。サスペンス好きなら必見です。

ネタバレありの感想

注意

以下、ネタバレありの感想です。ご注意ください。

僕の理解では、

  • テディ、ナタリー、宿の主人はみんなレナードを利用していた
  • 妻を殺した犯人への復讐は終わっていたが、それ自体を忘れてしまっている

の2点が結末の大きなポイントかなと思います。

とことん利用されるレナード

テディはそもそも本当に警察なのか分かりませんでした。

レナードをジミーにぶつけて20万ドル横取りしようとしていたので、テディはお金儲けのためにレナードを利用しています。

それが初めての利用だったのかは分かりませんが、たぶん初めてではないんでしょう。

ナタリーはというと、レナードとの付き合いはテディほどは長くない。

おそらくジミーが死んだことがきっかけで、ナタリーはドッド(ジミーの部下?)に追われることになります。

そこで役に立ったのがやはり何も知らないレナード。戦闘能力だけは高いのでナタリーからドッドを退けます。

脇役であるモーテルの主人も、レナードの記憶が持たないのを良いことに何部屋も貸していました。

このように、レナードはとことん絞り尽くされていたんですね。

復讐は終わらない

レナードは既に復讐を終えていたことが、最後に明らかになります。

しかし、記憶が持たないのでそれも忘れてしまっている始末。

存在すらしない犯人ジョン・ギャメルをレナードはこれからも探しつづけます。

メメントしかり、精神障害をテーマにした映画はだいたい悲しい終わり方をする気がします。

本作でもレナードは結局記憶障害のループの中で人に利用されながらぐるぐる周り続けます。救いがありません。

観て気分が落ち込む方もいるかもしれませんね。

おわり

以上、映画『メメント』の感想レビューでした。

まとめると、記憶障害&シーン逆再生が面白いサスペンス映画です。

謎解きが好きな方ならきっと楽しめると思います。個人的にはかなりおすすめの部類。