【映画レビュー:NEXT -ネクスト-】2分後の未来が見通せる能力…愛する女性を救い、核を止められるか

今回は、映画『NEXT -ネクスト-』の感想レビューです。

前半はネタバレ無しのレビューですので、観るかどうか決める際の参考にしていただけます。

後半はネタバレありの感想になります。ご注意ください。

映画情報
  • おすすめ度:7/10
  • 原題:『Next』
  • 主演:ニコラス・ケイジ
  • 監督:
  • ジャンル:サスペンス
  • 公開:2007年
  • 長さ:96分(1時間36分)

あらすじ

クリス・ジョンソンはラスベガスで活動するマジシャン。

自分に関する2分先の未来が読める能力を利用してショーをしていました。

ある日彼のもとへFBI捜査官が現れ、核の爆発を防ぐために力を貸してほしいといいます。

クリスはそんなこと自分には出来ないと逃亡。しかし、愛する女性リズとともに自らも問題に巻き込まれていきます。

ジャンルについて

本作『NEXT -ネクスト-』はジャンルで区別するのが難しい作品です。

アクションとサスペンスが半々くらいの印象でしたが、これといった枠にピッタリはまらないタイプの作品だと思います。

あらすじのとおり、予知能力が物語のベースになっています。予知能力だけが非現実的で、あとの設定や世界は全て現在と同じです。

この認識であれば、「こういう作品だと思ってなかった」というジャンルのミスマッチはないと思います。

面白かったところ

まず目を引くのは2分先が見通せる能力。

これは結果的に、これから2分間で最適な行動を取れる能力だと言えます。もっと具体的に言えば、戦闘においては完全に無双できるということです。

相手の拳や銃弾のタイミングや軌道が全て予知できるので、傷一つ負うことはありません。

これを生かしたバトルや逃亡シーンは何箇所かあり、新鮮で面白かったです。ご都合主義で無双しているわけではないですからね。

 

この能力は、タイムループに近いです。

1つの未来を予知して上手くいかないと分かったら、それを知った上で別な行動パターンの未来を予知できます。

観ている側としては、トム・クルーズ主演のSF映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のループと非常に近いと感じました。

『オール・ユー~』は、死んだらまた最初からやり直しで目的が達成できるまでループするタイプの作品です。

本作では実際には時間はループしていないのですが、クリスの頭の中ではループと全く同じことが起こっています。

イマイチだったところ

観ていて違和感があった部分についても少々。

繰り返すと、本作の目玉は2分先まで見通せる能力です。

しかし、クリスはそれ以外に、リズのことならかなり先まで予知できる能力も(なぜか)セットで持っています。

僕は当初「2分先までしか予知できないのに、どうやって核を止めるんだろう?」と思っていました。

ところが、蓋を開けてみると核を止めるのは2分では無理で、リズ専用の予知を使うことになります。
(これはネタバレにはならないと思います)

正直なところ、リズ専用の予知はちょっと反則かな~と思いました。まぁ設定に対する不満は言っても仕方ないですけどね。

もし2分の予知だけで全て上手く回収できたらもっと面白かったかな?と思いました。

ネタバレありの感想・考察

注意
以下の感想はネタバレを含みます。ご注意ください。

一本道で終わるのかなと思ったら、意外とそうでもありませんでした。最後に良い意味で予想が外れて面白かったです。

終盤、テロリストにさらわれたリズを取り返すも、核は爆発してしまいます。

そのシーンの直後、中盤でクリスがリズとともにモーテルで寝ているシーンに戻ります。

そして本当のラストシーンでクリスは、リズを巻き込まずにFBIの捜査に協力すると決めました。そこでおしまいです。

 

中盤のモーテル~核爆発のシーンは、クリスのリズ専用予知のイメージだった、と僕は理解しました。

モーテル~核は2分でおさまる話ではないので、そこを辿った後にモーテルに意識が戻れるのはリズ専用予知しかないはずです。

視聴者はてっきり現実の出来事として後半を観ますが、実はそれは予知の内容でしかなかった…。

この理解があっていれば、なかなか面白いトリックだなと思いました。個人的にどんでん返し系の展開が好きなので、本作のこのトリックも好きです。

 

上に書いたように、最後にFBIの捜査に協力すると決めた後のシーンは描かれていません。

リズを巻き込まない以上、使えるのは2分の予知だけです。

実際に描かれはしないものの、クリスはこれだけで何とか核を食い止めるのでしょう。後味は良いと思います。

おわり

以上、映画『NEXT -ネクスト-』の感想レビューでした。

傑作とまでは言いませんが、「自分に関係する2分先の未来が分かる」という設定にピンときた方はぜひどうぞ。

96分程度なので割とサクッと観られます。