【映画レビュー:ザ・ウォーカー】荒廃した世界で一冊の本を届ける…本の正体と目的は?

the-walker

今回は、映画『ザ・ウォーカー』の感想レビューです。

大きなネタバレは書きません。

戦争後の荒れ果てた世界観が良い感じでした。細かいツッコミどころはありつつも、ストーリーの進行とともに明らかになる本の謎もなかなか面白いです。

映画情報
  • 原題:『The Book of Eli』
  • ジャンル:アクション
  • 公開:2010
  • 長さ:およそ110分

あらすじ

主人公のイーライ(Eli)はある1冊の本を西へ届けるために、1人で荒野を歩き続けます。

途中で訪れたコミュニティのボスはこれまでずっと「ある本」を探しており、それがまさにイーライが持っている本でした。

そこから本の奪い合いが始まります。

その本とは一体何なのか?イーライはなぜそれを西へ運ぶのか?最初は謎に包まれているこういった疑問が、徐々に明らかになっていく…というのがざっくりとしたあらすじです。

戦争後の荒廃した世界

この作品を観てまず目を引くのは、『北斗の拳』のような荒廃した世界の様子でした。

『Fallout』というゲームをやったことがある方は、あの世界を想像してもらえれば大体同じです。

核戦争で地表は残骸だらけになって、物資や食べ物、水は常に不足しています。売買は基本的に物々交換。

この設定自体はまぁまぁ見かけるものなので珍しくはないのですが、その退廃した様子が『ザ・ウォーカー』では暗い色彩で上手く表現されていました。モノクロとまではいかないのですが、色のない、乾いた感触です。

本を取り巻く設定とストーリー

映画自体はアクションに分類出来ると思います。ただ、戦闘が面白いというよりもストーリーが面白いと感じました。

観る前から「その本って一体何なんだろう」と興味がわきますよね。で、ストーリーが進むに連れて本の正体やそれを運ぶ目的が分かってくるわけです。

勘の良い方なら観る前から予想は出来るかもしれません…。僕は出来ませんでしたが。

最後には本の正体が完全に明らかになって、それにつながる伏線にも気づいて…という感じで謎解きが終わったような感じで観終えました。

良い意味で予想と違ったなという感じです。

この映画とは関係なく僕は本というものが好きなので、それで楽しめた部分もあった気がします。

確かにツッコミどころはある

予習なしでこの映画を観終えた後、Amazonのレビューに目を通してみました。
(Amazonのレビューはネタバレだらけなので注意)

「ここ設定ガタガタだろ」みたいな意見もあって、後から考えてみるとまぁ確かにそうだ…という部分が何箇所かありました。

確かに、冷静になってみるとおかしい設定やシーンはあります。ただ、僕は気軽に映画鑑賞する上ではそんなに気にはなりませんでした。

リアリティを重視する方には違和感があるんだと思います。

突っ込みどころとまではいかないですが、戦闘シーンでは主人公の無双っぷりが半端ないです。潔いくらいの無双。

なので細かい設定やリアリティを楽しむというよりは、(1)荒廃した世界のざっくりとした雰囲気と、(2)本を巡る謎解き、の2つを楽しむ映画なんじゃないかなと思います。

原題の方が良かったのでは

最初に書いたとおり、この映画の邦題は『ザ・ウォーカー』で、原題は『The Book of Eli』です。Eliの読みはイーライで、主人公の名前。

観る前は別に気にしていなかったのですが、映画を観終わった後となっては、明らかに原題の方が良いと感じます。

原題はストーリーの本質を表していて、これがまた秀逸。

ただ商業的には『ザ・ウォーカー』の方がアクション映画っぽくて日本人はよく観るかも…と思ったので、これはこれでアリなのかもしれません。

これから観るという方は、原題『The Book of Eli』を頭に入れつつ観るのをおすすめします。

謎解きモノとして観よう

以上、『ザ・ウォーカー』の感想レビューでした。

まとめると、設定の整合性やアクションをメインとして観るよりも、本を巡る謎解き的な感じで見る方が良いと思います。

その謎を面白いと思うかどうかは人それぞれですが、(本好きなせいか?)僕は面白かったです。