【映画レビュー:THE FORGER】親子愛が漂う和やかなサスペンス

今回は、映画『THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション』の感想レビューです。

シリアスさはあまりなく、サスペンスの中ではかなり和やかな雰囲気の作品でした。

大きなネタバレはないので、観る前の参考にしていただけます。

映画情報
  • おすすめ度:6/10
  • 原題:『The Forger』
  • 主演: ジョン・トラボルタ
  • 監督:フィリップ・マーティン
  • ジャンル:サスペンス
  • 公開:2014年
  • 長さ:96分(1時間36分)

あらすじ

贋作画家レイは作品偽造の罪で刑務所に入っていました。

しかし、ガンを患う息子との時間を求めて、ギャングのボス、キーガンに頼んで出所を早めてもらいます。

その代わりにキーガンは、モネの作品『散歩、日傘をさす女性』の贋作を作り、美術館の本物とすり替えることをレイに要求。

それを断れば刑務所に逆戻りと言われたレイは、計画を実行します。

MEMO

贋作(がんさく)とは、簡単いえばコピー品のことです。

「forge」という英単語には、「でっち上げる、模造する」という意味があります。

良かったところ

まず目を引いたのは、贋作という珍しいテーマです。

美術品を盗む映画ならよく見かけますが、偽物を作ることを軸にしたストーリーは見たことがありません。

主人公レイは腕のいい贋作画家でしたが、それが理由で服役していました。そこが本作の物語の始まりです。

計画では贋作を作り、それを美術館に飾ってある本物と入れ替えます。

これはいかにもサスペンス的な展開。上の映画情報では本作のジャンルをサスペンスとしましたが、それはこのストーリーラインが主な理由です。

絵面自体は地味ですが、『ミッション・インポッシブル』や『オーシャンズ』シリーズのような雰囲気が少しありました。

 

本作のもう一つのテーマとして、親子愛があります。

レイの息子ウィルは脳にガンの腫瘍があり、これは手術では取り除けないタイプでした。つまり、余命はそれほど長くはありません。

レイが刑務所を出たのも、贋作を作り入れ替える無茶な要望を飲んだのも、ひとえに息子といたいからです。レイの行動のモチベーションは全てここにあります。

それもあって、本作の雰囲気は最初から最後まで割と和やかです。当初はスリリングな映画かと思っていたのですが、違いました。

サスペンスであると同時に、ヒューマンドラマ的な側面もあります。

ここは観る前に認識しておいた方が良いポイントかなと思います。始終ハラハラするタイプの作品を求めていると、ミスマッチが起きる可能性があります。

良くなかったところ

終盤の美術館への侵入は、ちょっとうまく行きすぎな感じがしました。

まぁ上に描いたように和やかな映画だと思えば目を潰れる部分かもしれませんが、個人的には期待していたポイントだったのでちょっと残念。

厳重で難攻不落…と言っていたのに、いざ本番になるとアッサリ突破してしまいます。

この点でも、硬派なサスペンスを求める人には向かない作品かなと思いました。

 

厳しめにいうと、良くも悪くも普通な感じはしました。

ものすごく悪いところもないのですが、ものすごく良いところもない。そんな映画です。

ガッツリ見入るというより、あまり深く考えずに気軽に観るのに向いていると思います。

おわり

以上、映画『THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション』の感想レビューでした。

硬派なサスペンスではないです。それよりも親子愛に注目して、そこを楽しめる方にはいいと思います。