【映画レビュー:トゥルーマン・ショー】もしもこの世界が作りものだったら?自由と幸せについて考えさせられた作品

今回は、映画『トゥルーマン・ショー』の感想レビューです。

この映画はネタバレが楽しさを損なわせる内容ではないと思います。なので、皆さまが観る前の参考にしていただけると思います。

映画情報
  • 原題『The Truman Show』
  • ジャンル:コメディ、ドラマ
  • 公開:1998
  • 長さ:およそ100分

あらすじ

主人公トゥルーマンは至って普通の保険セールスマン。生まれてこの方何気ない日常を送ってきました。

そんなある日、妙なことに気づきます。

周りの人間が全部エキストラ?建物も何かおかしい。妻も…?

自分がいる環境がすべて作りものであることを確信したトゥルーマンは、行動を起こすことに。

コメディタッチだが、設定は笑えない…

本作『トゥルーマン・ショー』は、ジム・キャリー主演のコメディ風の映画です。

ジム・キャリーは『イエスマン』などコメディ映画によく出ていますね。

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しかし、正直に言うと個人的には素直に笑えませんでした。

というのも、トゥルーマンを取り巻く環境が全て作りものという設定があまりに残酷に感じたからです。

本作には特別ネタバレになる要素はないと思うので書いてしまうと、トゥルーマンの生活はすべてTV番組として世界中に放送されています。

しかも、生まれてからずっとです。つまり、トゥルーマンの人生そのものが作りものなんですね。

僕はこれを映画の1設定として割り切ることが出来ず、始終「なんてひどいことをするんだ…」と思いながら観ていました。

なので、映画のタッチは完全にコメディなのですが、僕には愉快な映画には感じられなかったというのが正直なところです。

自由=幸福か?というメッセージ

トゥルーマンが置かれている人権無視の環境について、映画内でもフォローが入ります。

TV番組「トゥルーマン・ショー」のプロデューサーが、「現実は病んでいる。作りものの環境の方がいいさ。」みたいな感じのことを語るシーンがあります。

ここが本作の大きなメッセージの1つであると受け取りました。

ざっくり言うと、

  • 不自由だけど安心がある生活
  • 安心はないけど自由な生活

の2つが見えてきます。

確かにトゥルーマンのように生活が筒抜けの生活はイヤですよね。それは上に書いたとおり。

しかし、外の現実はとても厳しい世界です。それをプロデューサーは「現実は病んでいる」と表現しています。これも同意。

若造の僕が言うのも変ですが、人間の暮らしはどんどん自由になっていると思います。数百・数十年というスパンで見て。

一見その自由は良いことなのですが、物事には良い面と悪い面が必ずあります。

自由と引き換えに失いつつあるもの。それがトゥルーマン的生活なんじゃないかな…と思いました。

これは人生について考えさせられる面白いテーマだと思います。

普通のコメディとして観るのはおすすめしない

そういうわけなので、僕としては本作を一般的なコメディとしてはおすすめしません。

無心で笑える映画かというと、そうでもないと思います。

人によっては僕と同じように、トゥルーマンの作りものの生活に憤りを感じる方もいるかもしれません。

むしろ人生について真面目に考えたい方に向いている映画では、と僕は思いました。

おわり

以上、映画『トゥルーマン・ショー』の感想レビューでした。

皆さまの参考になれば幸いです。