【映画レビュー:ターミネーター:新起動/ジェニシス】異なる時間軸の1984年…スカイネットを破壊できるか

今回は、映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の感想レビューです。

一応ターミネーターシリーズの第5作目。

ターミネーターとしての面白さと、パロディ感が混ざった不思議な作品でした。

映画情報
  • おすすめ度:7/10
  • 原題:『Terminator Genisys』
  • 主演:アーノルド・シュワルツェネッガー
  • 監督:アラン・テイラー
  • ジャンル:SF
  • 公開:2015年
  • 長さ:125分(2時間5分)

あらすじ

機械であるスカイネットが人類を敵とみなして以来、人類と機械の戦いが続いていました。

ジョン・コナー率いる人類はスカイネット本体を破壊する作戦を実行。

作戦は成功したように見えましたが、スカイネットはギリギリのところで殺人マシーン「ターミネーター」を過去に送り込んでいました。

過去の時点でジョンを殺すことで、未来を変えようとしたのです。

それを追う形で兵士カイルも過去へタイムスリップ。

しかし、そこは本来あるべき過去とは違った時間軸でした。

良かったところ

本作はターミネーターシリーズの5作目にあたります。

「過去を変えれば未来は変わる」という原則のもとで、シリーズの新しいストーリーが展開。

時間的には過去の話なのですが、展開自体はこれまでの後に来る内容です。

 

これまでの作品に登場した敵やシーンが出てくるのが面白かったです。

例えば、『ターミネーター2』で極めて印象的な敵として登場した『T-1000』。

これは液体金属で出来たターミネーターで、第2作を観たことがある方なら間違いなく覚えていると思います。

本作ではアジア系の俳優がT-1000役を務めており、日本人の僕としては「おっ」と目を引くものがありました。

登場人物だけでなく、シーンについても同様です。

具体的には観てのお楽しみですが、過去作を観た方なら「そんなシーンあったね」と思える部分があります。

 

アーノルド・シュワルツネッガー自身が出演しているのも非常に嬉しいポイントでした。

ターミネーター=シュワルツネッガーという認識に異論はないと思います。

年老いたとはいえ、あの何とも言えぬ頼もしい感じは本作でも健在です。

外見が変わった(年老いた)ことについては、設定上きちんとした辻褄合わせがあります。

良くなかったところ

1つの映画として観たとき、本作は決して悪い作品ではありません。

しかし、ターミネーターの続編としてみるとどうしても違和感を感じてしまうというのが正直なところ。

特に感じたツッコミどころは、以下の3点です。

  1. パロディになってしまっている
  2. シリアスさがない
  3. 展開の都合が良すぎる

 

過去作の要素を出すこと自体は悪くないアイデアだと思います。

ただ、本作はそれをやりすぎた感がありました。

虎の威を借るように、ヒットした過去作の要素を使うことで盛り上げています。

悪くいうと、公式のパロディです。

いや、確かに面白い作品ではあるのです。

しかし、どうしてもターミネーターシリーズの続編としては違和感がありました。

完全なパロディではなく、シュワちゃん本人が出演する作品だからこそあった違和感だと思います。

 

本作にはもっとシリアスさがあればよかったかなと思いました。

1~3にあった「マジで殺される感」が薄らいでいます。

いやそれどころか、若干コメディっぽくなってないか?と思えるフシさえもありました。

展開もちょっと都合が良すぎる感があり、シリアスさは少ないと思います。

 

観終わって思ったことは、確かに面白いけど、もうこのシリーズでは作らなくていいんじゃないか、ということです。

シリーズ中どの作品を頂点とするかは人によると思いますが、少なくとも、もう旬は過ぎているのは事実でしょう。

例えばですが、同じくSF映画の傑作『マトリックス』シリーズは3作できっちり終わっています。

あれはあれで完結していて、ダラダラ続編が出ることもありせん。

『ターミネーター』もそんなふうに、もう区切りをつけてほしいと思いました。

これは、ここまで書いてきた何とも言えぬ違和感を総合した上での僕の感想です。

ネタバレなしのまとめ

以上、ネタバレにならない範囲での感想でした。

何だか色々と違和感がありつつも、本作は楽しい作品でした。

やはりターミネーターという設定、物語自体がそもそも面白いです。

本作のストーリーは一応その延長線上にあるので、個人的には満足。

 

ターミネーターシリーズを観たことがない方がいきなり本作を観ても楽しさ半減だと思います。

なので、もし興味があれば初代から観るのをおすすめします。

反対に、これまでの作品を観てきた方は、本作も観て損はないかと。

ただし、過度な期待はしない方がいいと思います。

ネタバレありの感想・考察

注意

以下の感想・考察はネタバレを含みます。ご注意ください。

ネタバレなしでは書ききれなかった感想を。

液体金属のターミネーターT-1000が出てきたのはいいのですが、あまりにもアッサリ倒せてしまって悲しくなりました。

第2作であれだけ苦労して始末したのに…。

上ではパロディという言葉を使いましたが、まさにこの辺がパロディ感を醸し出しています。

 

シュワちゃん関係でもいくつか突っ込みたいところが。

シュワちゃんがヘリからヘリへ飛び移るシーンはもはやコメディかと思って、不覚にも笑ってしまいました。

あとは、最後の爆発でちゃっかり生き残っていたこともそうです。

どうやら彼は爆発の際に液体金属に浸っていたから助かったようです。

さらに見た目まで元通りになっているのは、本人曰く、(液体金属で)「アップグレードした」からだそうです。

おわり

以上、映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』の感想レビューでした。

まとめると、面白い作品ではあります。

ただ、ターミネーターの続編としては違和感が拭えないのも事実。

例えるなら、『ターミネーター・もしもシリーズ』くらいの認識がちょうどいいと思います。